« 石井かほり監督『めぐる 職人という生き方』上映と監督トークイベント | トップページ | 『縄文号とパクール号の航海』上映会 »

2017年4月15日 (土)

スペイン de ナイト 『ジプシー・フラメンコ』上映

 今年度最初の上映会は、4月22日〜5月28日に鶴岡アートフォーラムで開催される特別展覧会「ダリ展」の企画イベント「スペイン de ナイト」として、山形国際ドキュメンタリー映画祭2013のインターナショナル・コンペティション正式出品作品『ジプシー・フラメンコ』を上映します。

■ スペイン de ナイト

日時:2017年5月13日(土)
 ○ 第一部:フラメンコ・ショー(出演:AKIKOフラメンコスタジオ) 19:00〜
 ○ 第二部:ドキュメンタリー映画『ジプシー・フラメンコ』上映 19:15頃〜
会場:鶴岡アートフォーラム 交流広場(鶴岡市馬場町13-3)
入場料:無料(申込み不要・定員80名)
主催:鶴岡アートフォーラム/鶴岡教育委員会/庄内ドキュメンタリー映画友の会
協力:認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭パンドラピカフィルム

問合せ:鶴岡アートフォーラム → 「deol.pdf」をダウンロード

【内容】
 『ジプシー・フラメンコ』は、固い絆で結ばれたバルセロナのジプシー・コミュニティーの中で、フラメンコという遺産が、どのように受け継がれていくのかを、鮮やかに映し出した作品である。それは同時に、フラメンコの魅力の源泉を辿ることに繋がってゆく。
 フラメンコはスペイン社会の片隅の深い部分に根づいている生きた芸術だ。この伝統的な音楽と踊りは、ダンスの学校や音楽の本で学べるものではなく、ジプシー・コミュニティーの中で、父から息子へ、母から娘へと血統を通して独占的に継承される世界でも数少ない芸術の一つと言えよう。フラメンコはジプシーの一族の中で守られ、磨き上げられ、その芸術性が街角で完成されてきたのだ。
 『ジプシー・フラメンコ』は、(伝説のダンサー、カルメン・アマジャ※の姪である)若き踊り手カリメ・アマジャと5歳の少年フアニート・マンサーノの二人の歩みを追う。カリメは、才能ある新進のミュージシャンや踊り手と共に、ジプシーのフラメンコと、バルセロナのルンバの伝統を融合させた舞台を創り上げていく。フアニートは、腎臓に問題があると心配する両親をよそに、いつか舞台で踊る日を夢見てフラメンコ・シューズを手に入れる。彼らがそれぞれの人生で経験することは、生き続ける伝統を発見する旅でもある。

※ カルメン・アマジャ Carmen Amaya(1913~1963)
 スペイン、バルセロナのソモロストロ地域の農家に生まれ、後にフラメンコを芸術の域に高めた不世出のフラメンコ・ダンサーとなる。1941年、ニューヨーク公演時にはルーズベルト大統領に招かれた。映画『バルセロナ物語』(1961年)で見事なステップを見せた直後に、50歳の若さで亡くなった。だが、彼女の放つドゥエンデ(妖気 霊感)、ミステリオ(神秘性)は、 今もなおBAJALI(バルセロナのジプシー)の中で 受け継がれている。『ジプシー・フラメンコ』では、彼女の実姪とその娘が、まさに、伝説のダンサー=カルメン・アマジャの血と魂を継承する様が、見事に描かれてゆく。

◆『ジプシー・フラメンコ』(スペイン/2012/スペイン語/カラー/84分)
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2013 インターナショナル・コンペティション正式出品作品(当時のタイトルは『ジプシー・バルセロナ』) → 監督インタビュー

| |

« 石井かほり監督『めぐる 職人という生き方』上映と監督トークイベント | トップページ | 『縄文号とパクール号の航海』上映会 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スペイン de ナイト 『ジプシー・フラメンコ』上映:

« 石井かほり監督『めぐる 職人という生き方』上映と監督トークイベント | トップページ | 『縄文号とパクール号の航海』上映会 »