第72回上映会 京 サンパウロ 移民画家トミエ・オオタケ八十路の華
すっかりご無沙汰してしまいました。約一年ぶりに上映会を開催します。
ブラジルへ渡った記録映像作家・岡村淳さんが来日し、寒河江で上映会を行うことを聞きつけ、急きょ庄内での上映をお願いしました。
会場は「鶴岡アートフォーラム」の交流広場。吹き抜け空間のなかにある階段状のスペースです。上映作品は、数ある岡村作品の中から『京 サンパウロ 移民画家トミエ・オオタケ八十路の華』を選びました。ブラジル美術界の大御所と言われるトミエ・オオタケさんが主役の映画なので、鶴岡アートフォーラムにはぴったりの作品ではないかと思います。
当日は、岡村さんが立ち会う「ライブ上映会」とし、岡村作品の紹介後に本編の上映、上映後は質疑応答とトークを予定しています。庄内初上映となる岡村淳さんのライブ上映会、多数の皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
◆ 第72回上映会 ブラジルへ渡った記録映像作家・岡村淳さんのライブ上映会『京 サンパウロ 移民画家トミエ・オオタケ八十路の華』
製作・構成・撮影・編集・語り:岡村淳(製作 2013年、撮影 2000年~2001年 / 51分)
20世紀最後の年。岡村さんは当時87歳になるブラジルの大御所アーチスト、トミエ・オオタケさんの撮影を引き受けた。京都出身のトミエさんは1930年代にブラジルに渡って結婚、二児を設けてから絵画を始めた。以降、ブラジルの抽象画家のトップに登りつめて、なおも新たな試みにチャレンジしていた。サンパウロでのトミエさんの活動に寄り添った岡村さんは、トミエさんの心象風景を求めて秋の京都の映像行脚に出る。
● 日 時:11月12日(水)19:00~ (開場18:30)
● 会 場:鶴岡アートフォーラム 1階交流広場
● 料 金:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下無料
● 主 催:庄内ドキュメンタリー映画友の会
■ 岡村淳さん プロフィール
西暦1958年11月7日生まれ。東京都目黒区出身。1982年、早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。考古学・民俗学・人類学などから、現代日本文化に潜む縄文文化の痕跡を研究。同年、日本映像記録センター(映像記録)入社。牛山純一代表プロデュ―サーにテレビ・ドキュメンタリーの作法を叩き込まれる。
処女作はシンガポールにロケした「すばらしい世界旅行」『ナメクジの空中サーカス 廃屋に潜む大群』(1983年)。以後、「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」(いずれも日本テレビで放送)の番組ディレクターを担当し、ブラジルを始めとする中南米を主に取材。特にアマゾン川流域の取材が多く、「すばらしい世界旅行」『大アマゾンの浮気女 最後の裸族地帯』(1984年)などインディオの生活や大逆流ポロロッカ、吸血コウモリの生態などをお茶の間に紹介する。
1987年、フリーランスとなり、ブラジルに移住。その後「すばらしい世界旅行」の他に「新世界紀行」(TBS)、「スーパーテレビ情報最前線」(日本テレビ)などのディレクターを担当。1991年、「フリーゾーン2000」(衛星チャンネル)の取材を契機に、小型ビデオカメラを用いた単独取材によるドキュメンタリー制作に開眼。以降、記録映像作家としてNHK、朝日ニュースター、東京MXテレビなどで20本以上の作品を放送。
1997年より自主制作によるドキュメンタリーづくりを始める。ブラジルの日本人移民、そして社会・環境問題をテーマとした作品の制作を継続中。自主制作の代表作に『郷愁は夢のなかで』(1998年)、『ブラジルの土に生きて』(2000年)、『赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み』(2002年)、5時間16分の長編『アマゾンの読経』(2006年改訂)、『あもーる あもれいら』三部作(2007-2012年)、『橋本梧郎と水底の滝』シリーズ (2011年~)、『山川建夫 房総の追憶』(2014年)。最新作は『旅の途中 / 橋本梧郎と水底の滝・第二部』。
作品のDVD化やレンタルをせずに、上映には制作責任者である岡村の立会いを原則する「ライブ上映会」を行なっている。「ひとりでもご覧になりたい方がいればおうかがいする」という方針で、日本とブラジルをはじめ、台湾、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オランダなどでライブ上映会を実施している。2013年にはじめての著書『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家 の旅』(発行:港の人)を刊行、好評発売中。
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コメント
ブラジル出家2日前のサンパウロの岡村です。こちらはサマータイムが始まって1週間。本場のデング熱を祖国に持ち込まないよう、精進します。庄内デビュー、楽しみにしています。
投稿: 岡村淳 | 2014年10月26日 (日) 19:01