■第68回上映会 『ナオキ』
次回は、「山形国際ドキュメンタリー映画祭2009」のインターナショナルコンペティション特別賞&市民賞W受賞作品『ナオキ』を上映します。今回の映画祭で最も注目を集めた超話題作なので、入場者が増えることは必至…と見込んで広い会場を用意しました^^;(お間違えのないように)。なお、当日はナオキさんが会場に来てくださる予定です。多数の皆様の御来場を心よりお待ちしております。
◆ 第68回上映会 『ナオキ』Japan: A Story of Love and Hate
監督:ショーン・マカリスター
〈イギリス、日本/2009/英語、日本語/カラー/ビデオ/110分〉
● 日時 / 会場
[酒田]2010年2月20日(土)19:00~ / 酒田市民会館「希望ホール」3階小ホール
[鶴岡]2010年2月21日(日)19:00~ / 鶴岡協同の家こぴあ2階ホール
● 当日料金
一般 1000円 / シニア(60歳以上)700円
※学生(大学生以下)・会員無料
● 主催
庄内ドキュメンタリー映画友の会
特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
● 協力
酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ'85
● 問合せ
0234-23-3249(酒田親子劇場)
【作品内容】
イギリス人監督が山形を舞台に日本のワーキングプア層の悲哀と希望を描く国際共同製作作品。かつて学生運動に身を投じ、事業で成功、バブル崩壊で転落、今は郵便局でアルバイトをしながら20代の恋人と暮らすサトウ・ナオキさん。時代を映す自らの人生をチャーミングに、誠実に、カメラにさらしていく彼を通して、監督は先進国ニッポンの陰の現実に素朴な問いをかけ、友情を深めながら人間関係を変えていく。2009年1月放送の特集「東京モダン」(NHKハイビジョン)で初公開。
【監督のことば】
私はスタッフなしで、自分とカメラだけという異例のやり方で撮影する。撮影する土地へ行き、そこで時間を過ごして、印象的で魅力ある人物を探すことによって、その場所を理解しようとするのだ。戦火に引き裂かれたイラクで前作を撮った私にとって、日本での撮影は楽な道に思えた。NHKの小谷亮太氏より、「東京モダン」というシリーズの一環として、日本について思うがままの映画を作ってほしいと依頼された。当初は張り切っていた私だったが、東京の中でさまよううちに、この映画が今までで最大の難題だと気付いた。私のジレンマは、日本をあまり好きになれないということだった。人々の個々の魂を殺してしまうような、非常にハードな社会だったのだ。公園にいるホームレスを見ていたら、そのうちの1人が私にこう言った。「気の毒だなんて思わないでくれ。俺は今、自由の身なんだ」私は、このような複雑さを捉えた映画を作りたかった。しかしカメラの前で、本当に正直に話してくれる人はいなかった。やがて1年が過ぎたが、撮影対象は1人も見つからずじまい。私はこの仕事を降りる決心をしたが、BBCとNHKから拒まれてしまった。その後、ロンドンの友人が、数年前に山形で英語を教えていた時に知り合ったナオキを紹介してくれた。ナオキは外人向けのバーを経営していて、そのバーが、彼と外の世界をつなぐ窓口となっていたが、私が彼に出会った時には彼はすべてを失った後だった。ナオキは、私の日本での使命を理解し、果敢にも撮影に応じてくれた。さらに興味深いことに、彼は自分が恋愛関係において直面している困難に挑み、克服するための推進力として、この映画を利用した。その結果、まったく包み隠しのない現代日本の実態が浮き彫りになった。私が捉えたかった多くの事柄が、ナオキの恋愛関係や、職場での問題に表れていたのだ。私の使命は達成された。これが3年かけて作った、私の日本―“愛と憎しみの物語”(『ナオキ』の英題)だ。
【監督プロフィール】
ショーン・マカリスター Sean McAllister
1965年、ハル生まれ。16歳で学校を出て、いくつかの工場を転々として働いていた時にカメラと出会い、国立映画学校に入学。1996年に卒業後は、BBC、チャンネル4、NHKのために映画を作り、数々の賞を受賞した。これまでイラク、イスラエル、日本で撮影してきたが、常にルーツに立ち返り、自分の故郷であるイギリス北部の小さな都市で、かつては漁港だったハル(山形に非常に似ている)でも映画を作っている。マカリスターは、自分の映画について「逆境を生き延び、政治的および個人的な対立に巻き込まれつつ、私たちが住む世界の意味を理解しようともがく、世界の様々な地域の人々の内面的なポートレート」と語っている。主な作品は、『Working for the Enemy』(1997)、『The Minders』(1998)、『Settlers』(2000)、『Hull’s Angel』(2003)、『Liberace of Baghdad』(2005)。
→ ショーン・マカリスター監督インタビュー
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