2009年6月28日 (日)

■第64回上映会 『A2』

 次回の上映作品は、「山形国際ドキュメンタリー映画祭2001」で特別賞と市民賞をW受賞した『A2』を上映します。松本サリン事件から15年、地下鉄サリン事件から14年以上経過し、日本社会はどう変わったのか…。現在の視点で観るとまた違った印象を受けるのではないでしょうか。多数の皆様の御来場を心よりお待ちしております。 
 
 
◆ 第64回上映会 『A2』
 監督:森 達也

 〈日本/2001/日本語/カラー/ビデオ/130分〉
 
 ● 日時 / 会場
  [酒田]8月22日(土)19:00~ / 酒田市総合文化センター 401
  [鶴岡]8月23日(日)19:00~ / 鶴岡アートフォーラム 2階大会議室
 ● 当日料金
   一般 1000円 / シニア(60歳以上)700円 / ※学生(大学生以下)・会員無料
 ● 主催
   庄内ドキュメンタリー映画友の会
   特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
 ● 協力
   酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ'85
 ● 問合せ
   0234-23-3249(酒田親子劇場)
 
 
【作品紹介】
 1999年9月。オウム(現名:アレフ)を取材した前作『A』からほぼ2年ぶりに、森達也は再びカメラを手に取った。この時期オウムは、日本各地にその拠点を分散し活動を続けていた。この作品に写し出される世界は、多くの日本人が認知している世界とは、あまりにも食い違っている。信者、移転先の地域住民、警察、右翼、マスコミ…それぞれの間に築き上げられる奇妙な共有空間。テレビでは伝えきれない「民衆の敵=オウム」をめぐる、日本社会のもうひとつの姿を浮かび上がらせる作品。
 
 
【監督のことば】
 再びオウムを被写体にすることなど、絶対にありえないと当初は思っていたし、問われるたびにそう答えてきた。なぜなら「オウム」を視点に「日本社会」の断面を呈示する僕の表現行為は、前作『A』で終了している。未消化な部分など欠片もないし、言い足すことも今更何もない。
 
 しかしこの数年、日本社会はまるで歯止めが外れたように急激に変質した。不況や治安の悪化をトリガーに世論は厳罰主義を強硬に主張し、メディアや警察権力がそれに乗じ、様々な国家統制の色合いを持つ法案が成立し、遂には太平洋戦争における日本のスタンスは正しかったと主張する勢力まで現れた。全ては地下鉄サリン以降なのだ。
 
 僕は社会派ではない。でも日本人全てが他者への想像力を停止して、憎悪だけを発露させたこんな世相に対しての危惧ぐらいは感じている。オウムをこんな形で風化させてはいけない。日本をこんな形で収束させてはいけない。たぶん今回のクランクインとなったきっかけは本意ではない。でも今、最後の編集を終えてつくづく思う。切ないくらいに思う。「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」。それだけはこの作品を観る人たちに伝えたい。それだけは知って欲しい。 (山形映画祭2001「公式カタログ」より)
 
 
【監督プロフィール】
 森 達也 MORI Tatsuya
1956年新潟県生まれ。立教大学卒業後、自主製作映画や演劇活動を経て、番組制作の道へ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く制作。1998年、オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開。ベルリン映画祭に正式招待され、プサン・香港・バンクーバーなど各国映画祭でも高い評価を受ける。2001年、続編となる映画「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞と市民賞を受賞。
 
 著書に『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』、『職業欄はエスパー』、『放送禁止歌』、『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』、『ドキュメンタリーは嘘をつく』、『世界が完全に思考停止する前に』、『日本国憲法』、『ご臨終メディア』、『君が選んだ死刑のスイッチ』、『神さまってなに? 』など多数。
 
 

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2009年5月 6日 (水)

■第63回上映会 『12タンゴ ブエノスアイレスへの往復切符』

 庄内ドキュメンタリー映画友の会は、ドキュメンタリー映画の魅力をより多くの人に知ってもらうことを目的として1999年3月に発足以来、山形国際ドキュメンタリー映画祭の上映作品などを定期的に上映してきました。活動11年目となる2009年度は、これまでの山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された作品や10月8日〜15日に開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭2009」の作品を上映する予定です。


 友の会に入会すると、一年間無料で定例上映会(年6回)に入場できます。どなたでも入会できますので、上映会当日に直接会場へお越しください。なお、今年度は以下のとおり、年会費を改訂させていただくことになりました。諸経費高騰の折り恐縮ですが、今後とも御支援・御協力をお願いいたします。

 ●年会費:一般会員 3,500円 / シニア会員〈60歳以上〉2,000円

 ●会期:2009年4月より2010年3月まで(1年間) ※途中入会の場合も会期は同じです。
 ●当日入場料:一般会員 1,000円 / シニア会員〈60歳以上〉700円 / 学生〈大学生以下〉 無料
 ●事務局:酒田親子劇場 TEL/FAX 0234-23-3249 / E-mail ccp@mbi.nifty.com
 
 
 さて、2009年度最初の上映会は「山形国際ドキュメンタリー映画祭2007」の正式出品作品『12タンゴ ブエノスアイレスへの往復切符』。タンゴの名曲もたっぷりの音楽ドキュメンタリーをお楽しみください。上映会場は昨年度と同じく、[酒田]酒田市総合文化センター 401、[鶴岡]鶴岡アートフォーラム 2階大会議室です。また、2009年度の入会も当日受付ます。
 
 
◆ 第63回上映会 『12タンゴ ブエノスアイレスへの往復切符』12 Tangos: Adios Buenos Aires

 監督:アルネ・ビルケンシュトック

 ドイツ/2005/スペイン語/カラー/35mm(ビデオ上映)/86分〉
 配給:アップリンク

 ● 日時 / 会場
  [酒田]6月13日(土)19:00~ / 酒田市総合文化センター 401
  [鶴岡]6月14日(日)19:00~ / 鶴岡アートフォーラム 2階大会議室
 ● 当日料金
   一般 1000円 / シニア(60歳以上)700円 / ※学生(大学生以下)・会員無料
 ● 主催
   庄内ドキュメンタリー映画友の会 / 特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
 ● 協力
   酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ'85
 ● 問合せ
   0234-23-3249(酒田親子劇場)
 
 
【作品紹介】
 19世紀末から20世紀初頭。600万人もの人々がヨーロッパから南米へ移住し、アルゼンチンが誕生した。そして21世紀。2002年の経済破綻を受け、仕事を求める子孫たちは、祖先のパスポートを頼りに彼らの反対ルートであるヨーロッパへ向かう。渡欧を決意した女性ふたりと、かつては世界中の舞台で踊っていた老ダンサーの生き様が、祖国への慕情、哀しみや絶望が込められたタンゴの曲と強烈に絡み合う。

 作曲家・ギタリストのルイス・ボルダが、アルゼンチン中から選りすぐりのミュージシャンを集めて数々のタンゴを披露。92才で現役のマリア・デ・ラ・フエンテ、「現在最高のタンゴ歌手」とローリング・ストーン誌で賞賛されたリディア・ボルダ、撮影直後に世を去った伝説のバンドネオン奏者ホセ・リベルテーラが出演している。
 
 
【監督のことば】
 『12タンゴ』は、タンゴの魂への接近である。大げさな表現だと思うかもしれないが、つまるところは、「赤線地帯、マチズモ、女たち」というクリシェからタンゴを解放し、その本質に迫ろうとする試みだ。自国にいても未来は開けないと確信するまでに追いつめられ、故郷を捨て未知の国に可能性を求めようとする人々、それがタンゴの本質だ。ロベルト、マルセラ、ファビアナの物語は、私が今までに見聞きしたり、自ら執筆したあまたのタンゴ史やタンゴ論の考察よりも、タンゴの魂と本質について多くのことを教えてくれる。彼らのユーモア、悲しみ、宿命を帯びた精神のすべてが映画の中に入り込み、12の素晴らしいタンゴの歌詞、メロディー、ダンスのステップと結びつく。ある意味で、この映画自体も優れたタンゴであろうとする。コミカルであると同時に哀愁が漂い、詩的であると同時に力強く、そして優しさと荒々しさの両方を持ち合わせている。
 
 私たちの『12タンゴ』は、ドイツの映画ファンに歓迎された。そして今回、山形国際ドキュメンタリー映画祭のおかげで新たな素晴らしいスタートが切れることを嬉しく思う。日本のタンゴ・シーンは、間違いなくヨーロッパと南米以外で最大規模で、活気に満ちている。日本のみなさんが、わが国の「タンゲーロス」仲間と同じようにこの映画を楽しんでいただけることを願っている。
 
 
【監督プロフィール】
 アルネ・ビルケンシュトック
 1967年生まれ。ライター、映画作家。ドイツとアルゼンチンで経済学、スペイン語、ポルトガル語、政治学を学び、南米研究で修士号を取得。1994年からフリー・ジャーナリスト、ライター、監督として活躍。これまでに公共放送用に複数の長編ドキュメンタリーを監督し、タンゴ、南米の音楽・芸術政策についての著書や研究を出版。ドイツのアートスクールと映画学校で講師を務める。2004年に製作会社、フルーツマーケット文化・メディア有限会社を設立した。監督としては、中国のドイツ人留学生を追ったドキュメンタリーシリーズと、幼稚園の先生になる訓練を受けるドイツ人兵士を扱った『Grand Format』を完成した。2008年には長編ドキュメンタリー『Chandani: The Daughter of the Elephant Whisperer』を監督予定。
 
 → アルネ・ビルケンシュトック監督インタビュー

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2009年5月 5日 (火)

鎌仲ひとみ監督上映&トークのお知らせ

 昨年3月に鶴岡で上映された『六ヶ所村ラプソディ』の鎌仲監督の新作ドキュメンタリー『ミツバチの羽音と地球の回転』(仮題)の制作過程を報告する「ぶんぶん通信」の上映と監督のトークがあります。

 『ミツバチの羽音と地球の回転』は、山口県祝島の原発建設問題に揺れる住民に密着し、そしてまた20年前から「持続可能な社会」に向けて着実にシステムの転換をおこない歩みだしているスウェーデンの自治体づくりの現場を取材し、紹介しています。

 今回は、制作過程を報告する「ぶんぶん通信」を上映し、鎌仲さんから現在撮り続けているドキュメンタリー映画の背景、日本の社会の何が問題なのか、そして今後の日本の地域づくりのあり方などをお話していただきます。

●日時:5月23日(土) 13:30開場、14:00開演
●場所:鶴岡市立中央公民館 3階視聴覚室
●料金:前売り予約1000円 当日1200円(22日まで電話・メール予約をお願いします)
●主催・問合せ:ナチュラルステップジャパン鶴岡
   (電話:0235-28-3338/予約メール:nsjtsuruoka@gmail.com)

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2009年3月18日 (水)

活弁上映会のお知らせ 『東京の合唱(コーラス)』

 酒田市出身の活動弁士・佐々木亜希子さんが、毎年恒例の「シアターOZ活弁上映会」で小津安二郎監督の無声映画『東京の合唱(コーラス)』を上演します。

●日時:3月20日(金・祭日) 18:30開場、19:00開演
●会場:酒田市ひらたタウンセンター「シアターOZ」
●料金:無料
●問合先:TEL 0234-52-3912 酒田市平田教育振興室

●上映作品:『東京の合唱(コーラス)』
 (1931年(昭和6年)/松竹キネマ蒲田作品/91分)
 監督:小津安二郎
 脚本:野田高梧
 出演:岡田時彦、八雲恵美子、斎藤達雄、菅原秀雄、高峰秀子

大不況の昭和初期。ひょんなことで会社をクビになった岡島が妻子を抱え途方にくれる。苦境に立ち、人との関わりの中で、成長し、大事なことに気づいていく岡島。人生の哀歓と人の情をコミカルに描いた傑作。キネ旬第3位。


◆ひらたタウンセンター

◆The Art of Akiko Sasaki (活動弁士 佐々木亜希子)

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2009年2月 1日 (日)

自主上映会のお知らせ 『西の魔女が死んだ』

 昨年公開され大きな感動をよんだ映画『西の魔女が死んだ』の上映会が開催されます。
 
●日時:2月20日(金)・21日(土)
    10:30〜 / 14:00〜 / 16:30〜 / 19:00〜(両日とも4回上映)
●会場:酒田市民会館 希望ホール(3階小ホール)
 
● 料金:前売 一般 1000円(当日 1300円) / 小中高生 800円(当日 1000円)
 ※前売券取扱い:中合清水屋 / みずほ八文字屋 / リーダーズ書店 / 希望ホール / 酒田親子劇場
● 主催:酒田親子劇場(問合せ:0234-23-3249)
● 後援:酒田市教育委員会 / 遊佐町教育委員会 / 庄内町教育委員会
 
◆『西の魔女が死んだ』
  監督:長崎俊一
  出演:サチ・パーカー、高橋真悠
  原作:梨木香歩
 
【内容】
 中学に進んでまもない夏の初めに、学校へ行けなくなったまいは、森で暮らす“西の魔女”のもとで過ごすことに。西の魔女とはまいのママのママ。英国人である大好きなおばあちゃんから、「早寝早起き、食事をきちんととって、よく遊ぶ。そして、何でも自分で決めること」が、どんなに大事かを教わる。まいは戸惑いながらも、料理、洗濯、庭づくり…と毎日励んでいくが、実はその生活は、“魔女修行”の始まりだった…。

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2009年1月31日 (土)

■第62回上映会 『アフリカ・ユナイテッド』

 次回の上映作品は、地元のサッカーチーム「モンテディオ山形」のJ1昇格を記念して、サッカーがテーマのドキュメンタリー映画『アフリカ・ユナイテッド』(山形国際ドキュメンタリー映画祭2005正式出品作品)を選びました。映画ファンはもちろん、サッカーファンの皆様の御来場を心よりお待ちしております。 
 
◆ 第62回上映会 『アフリカ・ユナイテッド』 Africa United
 監督:オーラフ・デ・フルル・ヨハンネスソン 
〈アイスランド/2005/英語・アイスランド語ほか(日本語字幕あり)/カラー/ビデオ/82分〉
 
● 日時 / 会場
 
 [酒田]  3月21日(土)19:00~ / 酒田市総合文化センター 401
 [鶴岡]  3月22日(日)19:00~ / 鶴岡協同の家こぴあ 2階ホール
 
● 料 金  一般 1000円 / 学生(大学生以下)・シニア(60歳以上)500円
     ※会員無料
● 主 催  庄内ドキュメンタリー映画友の会
     特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
● 協 力  酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ’85
● 問合せ 0234-23-3249(酒田親子劇場)


【作品紹介】
 事業に失敗したモロッコ人ジーコが率いるアイスランドのアマチュアサッカーチーム「アフリカ・ユナイテッド」。アフリカからの出稼ぎ労働者や留学生とアイスランド人で構成されたこの多国籍チームの最大の特色は、弱いこと。資金難を乗り越え、雪の中で練習し、仲間割れをも繰り返して、モロッコ、セルビアと転戦するが、サッカーへの愛と勝利は反比例するのか……。弱さに秘密も秘訣もないが、男たちには意地がある。めげない奴らの痛快転戦記。


【監督のことば】
 精神的な落ち着かなさへの答えを求めて、私は9歳で聖書を読み始めた。11年後、私は心の平穏をもたらすなにかを見い出した。その答えというのはものごとを簡単にすること、シンプルにするということだった。それからあらゆる間違った理由でものごとを複雑にしてしまう人々に、私はいつも夢中になってしまうのだった。
 サッカーはシンプルさそのものであり、人生と同様にそれを複雑にしてしまうのは人間だ。私の映画『アフリカ・ユナイテッド』の登場人物たちは、複雑さの極地に生きている。
 アフリカ・ユナイテッドのメンバーはレイキャビクで安い賃金で働くか失業中だったりと、移民としての苦難を強いられている。言葉の問題、当局との対応、金銭的な問題など、それからアイスランドの気候については言うまでもないだろう。
 移民は新しい国でしばしば頭を垂れながら暮らしている。だからこそ、アフリカ・ユナイテッドは単なるサッカー・チーム以上の意味を持つのだ。メンバーたちは、サッカーでの成功が自分たちの生活にまで反映し、人生に実りをもたらす尊厳と自身を得ることができると固く信じている。
 この映画は基本的に、成功と尊厳を得ることへのあこがれを描くシンプルなストーリーなのだ。
(山形映画祭2005「公式カタログ」より)


【監督プロフィール】
 オーラフ・デ・フルル・ヨハンネスソン Olaf de Fleur Johannesson
 1975年生まれ。レイキャビクで物理学を専攻。1995年卒業。以来、数多くの劇映画とドキュメンタリー映画の企画、製作に携わる。主にテレビ・ドキュメンタリーを中心に製作会社で2年間働いた後、ポッポリピクチャーズ・アイスランドを設立。監督とプロデューサーを兼ね、長編ドキュメンタリー『Proximitas』と『Shining Star』を製作。『Shining Star』は2004年アイスランド映画賞を受賞。現在、結婚することを決意した仏教の僧侶についての長編ドキュメンタリーに取り組み、撮影にこれまで10年を費やしている。アイスランドの映画評論家たちから、最も有望な才能を持つ映画監督のひとりと評価されている。

 → オーラフ・デ・フルル・ヨハンネスソン監督インタビュー

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2008年12月21日 (日)

■第61回上映会 蔵王を撮った男・塚本閤治 / 8mm映画の魅力

 次回の上映会は二部構成です。第1部は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2007で好評を博した「蔵王を撮った男・塚本閤治」から、山形を舞台とした戦前の記録映画を2本上映します。第2部は「8mm映画の魅力」と題して、8mm映画の上映と監督のトークを予定しています。
 1部、2部とも音声のないサイレント作品となります。 冬の夜の静かな上映会をお楽しみください。多数の皆様のご来場をお待ちしております。
 
 
● 日時 / 会場
 [酒田]  1月17日(土)19:00~ / 酒田市総合文化センター 401
 [鶴岡]  1月18日(日)19:00~ / 鶴岡アートフォーラム 2階大会議室
 
● 料 金  一般 1000円 / 学生(大学生以下)・シニア(60歳以上)500円
     ※会員無料
● 主 催  庄内ドキュメンタリー映画友の会
     特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
● 協 力  酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ’85
● 問合せ 0234-23-3249(酒田親子劇場)
 
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◆ 第1部 「蔵王を撮った男・塚本閤治」から
 『Mount Zao(蔵王山)』『雪稜に熊を狩る』
  監督:塚本閤治 (提供:塚本宏、NHKアーカイブス)
 
 
【作品紹介】
 
『Mount Zao(蔵王山)』
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 山形県蔵王へスキー登山に訪れた一行は、悪天候に高湯温泉への逗留を余儀なくされながらも、やがて迎えた快晴に喜び、樹氷の生い茂る蔵王の雪山を滑走する。逆光に映し出されるスキーヤーと稜線のシルエット、見渡す限り続く樹氷の群れが美しい傑作。1936年に英国国際コンテスト風景実写部門1等賞を受賞、その他多くの賞を海外で受賞している。国内外に蔵王の樹氷を知らしめるきっかけとなった、記念すべき作品である。〈1935/サイレント/英語インタータイトル/モノクロ/ビデオ(原版:16mm)/12分〉
 
 
『雪稜に熊を狩る』
Setsuryo1_2
 日本有数の豪雪地帯である山形県小国町には、マタギと呼ばれる猟師たちが暮らしている。彼らの熊狩りに同行し、撮影隊一行は雪深い飯豊連峰へと分け入っていく。カメラが撮らえた、マタギの興味深い風習、美しい飯豊の雪渓の数々、そして熊狩りのスリリングな瞬間。巧みな構成とユーモア溢れる演出で、山に生きる人々と人を生かしていく山々を撮らえた珠玉の作品。〈1936/サイレント/日本語インタータイトル/モノクロ/ビデオ(原版:16mm)/29分〉
 
 
【監督プロフィール】
 塚本 閤治(つかもと こうじ)
 1896年1月12日、東京生まれ。1920年東京美術学校(現・東京芸術大学)図案科を卒業、24年、当時ビルを貸していた伴野文三郎が輸入した日本初のパテベビー9.5ミリで山岳映画を撮り始める。フィルム事情は悪かったが、染色による彩色あるいは手回し蓄音機併用のトーキーと、その発表映写会は趣向に富んでいた。33年、16ミリに転向、遺作となった『カモシカ出現』('63)までに実に320本の山岳および自然科学映画を制作した。(中略) 終戦の45年12月にはいち早く上映会を復活。彼のしいたレールの上に多くの新進作家がデビューした。(中略)62年7月、長年にわたる映画活動と国際親善の功により紺綬褒章、同年11月には紫綬褒章が送られたが、前後して病を得、63年9月25日死去。大自然のスケールそのままの繊細にして壮大な映画人生であった(「日本映画監督全集」 キネマ旬報社刊より)
 
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◆ 第2部 「8mm映画の魅力」〜上映+監督トーク〜
 「えくおとさず」シリーズ7作品『光の栖』『yacht dance』『電離層から』『蜉蝣鏡』『牧童の戴冠式』『かはたれの庭』『O氏の夢』
  監督:黄木優寿 〈2002−2004/8mm/カラー/サイレント/3分*7作品〉
 
 
【作品紹介】
 
Ekuotosazu_2
 「えくおとさず」は、魔除けの呪術儀礼。1ロール=3分のフィルムに願いを込め、光を追い、影を見つめて3分の映画は完成する。音なし、撮影後の編集なし。俳句のように、陶芸のように、即興音楽のように映画をつくる。本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2007「8mm映画の存続と未来」、ロッテルダム国際映画祭2008(オランダ)「Starting from Scratch」で上映。その後東京、福岡、札幌、大阪で巡回上映された。
 
 
【監督プロフィール】
 黄木優寿(おおき まさはる)
 1977年米沢市生まれ。東北芸術工科大学入学以降、映像製作を開始。学生時代に遊佐町のPR映像(『108人の笑顔』)等を製作。現在、山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局スタッフ。アニメーション映像制作ワークショップも行っている。

 ※ 当日はゲストとして黄木監督をお招きします。デジタルビデオ全盛の今もなお、8mmフィルムで作品を創り続けるのはなぜか。8mm映画や映像全般について、その魅力を語っていただく予定です。
 

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2008年9月26日 (金)

■第60回上映会 『リック・ソルト ー 僕とばあちゃん』

 次回の上映作品は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2007正式出品作品の『リック・ソルト - 僕とばあちゃん』です。「祖母と孫ではなく友達という関係になれた」とは孫であるフェルドマン監督の言葉。皆様のご来場をお待ちしております。
 
 
◆ 第60回上映会 『リック・ソルト ― 僕とばあちゃん』 Lick Salt - A Grandson's Tale
 監督・脚本・撮影・編集・製作:ライアン・フェルドマン
〈カナダ/2006/英語(日本語字幕あり)/カラー・モノクロ/ビデオ/78分〉
 
● 日時 / 会場
 
 [酒田]  11月15日(土)19:00~ / 酒田市総合文化センター 401
 [鶴岡]  11月16日(日)19:00~ / 鶴岡アートフォーラム 2階大会議室
 
● 料 金  一般 1000円 / 学生(大学生以下)・シニア(60歳以上)500円
     ※会員無料
● 主 催  庄内ドキュメンタリー映画友の会
     特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
● 協 力  酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ’85
● 問合せ 0234-23-3249(酒田親子劇場)
 
 
【作品紹介】
 祖母セシルと仲たがいする父から、交際を固く禁じられていた息子ライアン・フェルドマン監督。15年ぶりに祖父の葬式でセシルと顔を合わせ、ふたりは交流を再開する。老境にあるユダヤ人老女の天真爛漫な個性、死への不安やおびえ、写真に語りかけて写っている人物のために食事を用意するなどの認知症からくる妄想。一方、セシルに何かと頼りにされ手を焼く監督自身は、居場所を求め転職や引越を繰り返し、将来への不安な心情が露わになっていく。
 
 
【監督のことば】
 私にとっては、映画がすべてを物語る。言葉で表現することはできない。だからこそ、私はこの映画を作ったのだろう。『リック・ソルト』を撮影した4年間で、私と祖母セシルとの関係は様々に変化した。ふたりは、まったくの他人で、友人で、肉親で、教師と生徒で、即興コメディ・コンビで、共犯者で、同志だった。彼女を知っていくのはとても楽しかった。みなさんにも同じように楽しんでもらえたらと思う。
 
 
【監督プロフィール】
ライアン・フェルドマン Ryan Feldman
 トロントに拠点をおくインディペンデント映像作家。シェリダン大学メディアアート学科を卒業。デビュー作『Eulogy/Obverse』(1999)は数々の国際映画祭で上映され、1999年モントリオール世界映画祭の実験映画賞、テレビ・オンタリオ主催テレフェスト・コンペティションのジェイ・スコット賞(全体として最も優れた作品に与えられる賞)をはじめ、数多くの賞を獲得。第2作『Folk』(2002)は2002年トロント国際映画祭でプレミア上映され、シネマテキサス国際短編映画祭で審査員特別賞、ハノーヴァー・アップ・アンド・カミング国際映画祭で大賞を受賞。初の長編ドキュメンタリー『リック・ソルト』は2006年シネマ・デュ・レール国際ドキュメンタリー映画祭(パリ)でプレミア上映された。
 
→ ライアン・フェルドマン監督インタビュー

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2008年8月17日 (日)

上映会のお知らせ 『革命の歌』

 山形国際ドキュメンタリー映画際2007の正式出品作品『革命の歌』の上映会があります。ぜひ御覧ください。

●日時:9月6日(土)13:30〜/18:30〜(2回上映)
●会場:鶴岡協同の家こぴあ2階ホール
●料金:前売1,000円/当日1,300円(前売券はこぴあ2階事務室で取り扱っています)
●主催:「革命の歌」上映実行委員会/庄内地域づくりと子育て・文化協同の会
●問合先:TEL 0235-25-3322 / FAX 0235-25-3323

●上映作品:『革命の歌』Revolution

 監督:ヨウコ・アールトネン
(フィンランド/2006/フィンランド語/カラー、モノクロ/80分/日本語・英語字幕あり)

【作品紹介】
 革命歌を歌う熟年者たち。学校、図書館、スーパーや夜の街で堂々と歌う彼らは一体何者なのか? 1960年後半、理想主義に燃え社会主義運動に触発された歌と数々の音楽グループが誕生した。40余年を経て、若く美しい活動家だった彼らも今は中高年に。揚々と歌う当時の姿と現在の職場での歌いっぷりをあわせ見せ、「よりよい世界」を求めていた時代を懐かしみ風刺するフィンランド発ミュージカル・ドキュメンタリー映画。この映画を観た後は、誰もがこの革命歌を口ずさみたくなるだろう。

→ ヨウコ・アールトネン監督インタビュー

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2008年7月26日 (土)

■第59回上映会 『鳳鳴(フォンミン)— 中国の記憶』

 次回は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2007のロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)受賞作品『鳳鳴(フォンミン)−中国の記憶』がいよいよ登場します。山形映画祭2003において、9時間5分の大作「鉄西区』で大賞を受賞した王兵(ワン・ビン)監督が再び栄冠を手にした作品です。ご期待ください。


◆ 第59回上映会 『鳳鳴(フォンミン)— 中国の記憶』FENGMING A Chinese Memoir
 監督・脚本・撮影:王兵(ワン・ビン)
〈中国/2007/中国語/カラー/ビデオ/183分 〉

● 日時 / 会場

 [酒田]  8月30日(土)18:00~ / 酒田市総合文化センター 401
 [鶴岡]  8月31日(日)18:00~ / 鶴岡アートフォーラム 2階大会議室

● 料 金  一般 1000円 / 学生(大学生以下)・シニア(60歳以上)500円
     ※会員無料
● 主 催  庄内ドキュメンタリー映画友の会
     特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
● 協 力  酒田親子劇場 / 平田映画サークルあるふぁ’85
● 問合せ 0234-23-3249(酒田親子劇場)


【作品紹介】
 ひとりの老女が雪道を歩きアパートへ向かう。赤い服を身にまといソファーに腰を掛けた彼女の名は、和鳳鳴(ホー・フォンミン)。地方の新聞記者として働いて結婚したが、同じく記者である夫の執筆した記事が原因で右派分子のレッテルを貼られ、ふたりは別々の強制収容所へ送られてしまうことに。1950年代以降の中国で起きた反右派闘争や文化大革命の粛正運動で数々の迫害を受け、1974年に名誉回復するまでの、約30年に渡るひとりの女性の壮大な物語が綴られていく。


【監督のことば】
 1995年に初めて和鳳鳴に会った時、私はすでに彼女とその仕事について知っていた。しかし彼女の物語が持つ催眠的な力に気づいたのは、それから数年後、中国で出版された彼女の著作『経歴 我的1957』を読んだ時のことだった。1957年は、反右派闘争が始まった年だ。本の中で鳳鳴は、自分と夫が再教育キャンプに送られた時のことを回想する。そこでふたりは、他の多くの収容者と同様に、過酷な労働を課され、飢えに苦しみ、数々の屈辱を受けた。彼女の夫は、妻とふたりの子どもを残して命を落とした。そして後年、鳳鳴は周囲の反対を押し切り、インクと涙で自分の物語を書き上げる。

 鳳鳴の世代はとても重要だ。中国で過去50年間に起きた大きな政治事件のすべてと、同時代を生きてきたからだ。彼らの物語を語ることで、現代の若い人たちにも、もっと自国の歴史について学び、ここ数年でこの国がいかに大きく変化したかを知ってもらいたいと思う。

 私は母とともに農村で育った。母はいつも畑で働いていて、私も子どもの頃よく畑仕事を手伝った。子どもだった私は、村で開かれる“闘争”大会をよく見に行き、再教育のために村に送られた“悪質分子”が批判される様子を見ていた。私にとって、鳳鳴の記憶は、とてもリアルに感じられる。彼女は教養のある自立した老婦人で、真の意味であの時代の代弁者だ。彼女と同世代で、すすんでインタビューを受ける人は多くない。彼らのほとんどは、過去と対峙し自分の体験を話す勇気を奮い起こすことができずにいる。

 この映画で描かれた人生に、証言に、人々は心を動かされるだろう。私自身、撮影しながら完全に鳳鳴の物語のとりこになった。観客のみなさんとも、同じ体験を分かち合えると信じている。 (プレスリリースより編集)


【監督プロフィール】
王兵(ワン・ビン) Wang Bing
 1967年、陝西省生まれ。1992年、瀋陽にある魯迅美術学院で写真を専攻。1995年、北京電影学院撮影学科入学。1998年、インディペンデントの映像作家兼監督の仕事をスタート。1999年、インディペンデントの長編劇映画『偏差』で撮影を担当。その後、初のドキュメンタリー映画『鉄西区』を製作。2001年末に撮影が終了し、2002年ベルリン国際映画祭「フォーラム部門」に選ばれ、リスボン国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリ、2003年のマルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリ、YIDFF 2003でもロバート&フランシス・フラハティ賞を受賞した。本作は2007年のマルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭でジョルジュ・ド・ボールガール賞を受賞した。

→ 王兵(ワン・ビン)監督インタビュー

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